”自然農”の世界の基本となる在り方の一つに、
”草や虫を敵としない!”
というものがあります。
それを言葉そのままに額面通り捉えてしまうと、
草や虫を敵とせず、
草は生やし放題、野菜についた虫はそのままに一切排除しない!
と捉えがちですが、
決してそうではないようです。
その言葉は、
今日の農の世界に常識として蔓延する、
”草や虫は敵なんだ!
だから、
敵である草を滅ぼす為に除草剤を!
野菜を食い散らす虫を駆除する為に農薬を!”
と、
他への影響を顧みず、
その二つを徹底的に駆逐しようとする在り方から観た言葉のようです。
もともと、
一体となる視点から観た時、
この宇宙(自然界)には、
全てのものに”いいも悪い”もないようです。
しかし、
そうでありながら、
その宇宙(自然界)に含まれるこの物質の世界には、
やはり、
時と場合によっては、
生きていくものに都合の良いものと、
不都合になるものとが存在するようです。
私たちはこれまで、
狭く限られた視点からのみ世界を見ていた為、
あらゆるものを自分たちにとって、
都合の良いもの悪いもの(いいもの悪いもの)に
分離してきてしまったようです。
その方が、
一部の者にとって、
あるいは、
物質のみを見ての観点から、
また、
短いその場限りの一時的な視点から見たなら、
生きるのに都合が良かったのかもしれません。
でも、
その狭い視野からだけを見た在り方であり行動こそが、
私たちが生きるこの宇宙(自然界)に、
たくさんの弊害を生み出してきてしまったようです。
先の農の世界で言うなら、
徹底した分離しようとする在り方による、
草や虫を排除する事での野菜を育てようとする行動が、
自然界を壊し、
もともと本来からある自然界からの恩恵を、
同時に排除してきてしまったようです。
そしてそれは同時に、
自然界から離れた私達にも、
健康被害を初めとして多くの弊害を及ぼしてきてしまったようです。
よって、
自然農で言う”草や虫を敵としない!”
という在り方は、
確かに草や虫は野菜たちの敵になる時や場合もあるが、
同時にそれらは、
野菜を育てる見方にもなり、
それらの恩恵を得る事で、自然に沿った野菜たちを得よう!
という趣旨なのです。
そしてそれは私たち自身が、
”健康を初めとしてより多くの恩恵を戴く事になる!”
というものでもあり、
分離した在り方による徹底した草や虫の排除ではなく、
草や虫からの恩恵を戴きつつ、
その時々に応じて、
草や虫を排除しなければならない時もある!
というもののようです。
(決してそれは、農薬や除草剤を使っての排除ではなく)
と同じように、
私たちは、
決して農の世界だけに限らず、
この世界の様々な事に対して、
意識の狭い視点のみに囚われて、
この分離した在り方でありそれによる行動により、
自然界を崩壊する事を初めとして、
その結果をたくさん得てきました。
その姿こそが、
今日の我々の世界です。
そして、
その狭い視野からの分離した在り方(行動)をこれからも続けていくなら、
当然のように、
それに応じた結果を、
私たちは受け取らなければならないのが、
自然の流れのようです。
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最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
これは、あくまで私がこれまで生きてきた中で感じる事です。
そして、最も感じる事は、
『答えは、人それぞれの経験の中で感じる事の中に隠れている』
という事です。
行き先は同じでも、人それぞれの道があり、たくさんの道がある!と思います。
ですから、
この内容も含め、多くの外からのメッセージはあくまで参考にする姿勢で、
自分の経験において感じた事を大切にしていただける事を切に願います。
by ノンタン♂